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3月9日放送分「約束」by たつみコータロー

★ 約束 (3月9日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「約束」です。

今日ご紹介するのはこれから劇場公開される、あの名張毒ぶどう酒事件を取り上げた「約束」という映画です。
この事件は昭和36年、今から51年前に三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性15人が倒れ5人が死亡したというものですね。重要参考人として呼ばれたのが、その場にもいた奥西勝さん。奥西さんは愛人関係を持っていた女性と妻を一緒に殺すという計画を実行したとして自白をいたしました。しかし、逮捕後、奥西さんは「警察に自白を強要された」と主張。
3年後の昭和39年第一審の判決が下ります。無罪でした。しかし検察は控訴します。そして昭和44年。名古屋高等裁判所で下された判決。それは死刑でした。戦後の裁判でただ一つ、無罪から極刑への逆転判決。これが名張毒ぶどう酒事件ですね。3年後の最高裁判所で、死刑が確定してしまいました。

この映画「約束」は、事件の真相に鋭く迫ると同時に、警察、検察という縦社会組織の持つ闇の部分、そして人間という生き物の欺瞞性にもスポットを当ていきます。

この映画の成功はまずキャストだと思います。主演の仲代達也さん。半世紀以上獄中にいる死刑囚、奥西さんを演じていますが、圧巻です。そして息子の無実を信じながら969通もの手紙を送り続けた母親タツノさんを樹木希林さんが演じています。なんでこういう演技ができるのかと思うほどすごいです。当時、マスコミに囲まれて自らの犯行を自白する奥西さん本人の映像も織り交ぜながら映画が進んでいくのですね。

そしてこの映画はこれが本当に日本で起こったことなのか、と思わせるほど、司法の残虐性を描いていきます。
この事件、ぶどう酒の瓶の王冠を奥西さんが歯で空け、そして毒を混入させたとうことになっているんですね。死刑判決の唯一の証拠がこの王冠で、鑑定の結果、王冠の傷と奥西さんの歯型が一致したから、ということになっています。
ところが、弁護団の調べで、これがねつ造写真だということが判明しました。唯一の証拠が崩れたのですから当然裁判のやり直し、となるはずが、自白があるとの理由で有罪は揺るがないと、再審請求は棄却されてしまいます。

その後も毒物に使われたとされたニッカリンTという農薬。検察が調べたものには、水で分解したとのことで、不純物は混入していませんでした。しかし、本当にこのニッカリンTという農薬は水に分解するものなのか。弁護団は40年前に製造中止になっていたこの農薬を探しに探して、とうとう見つけるんですね。そして独自の実験の結果、不純物は水に分解されずに検出されたんですね。つまり犯行に使われた凶器は違っていた可能性がでてきたんですね。
しかし、これでも再審請求は棄却。それでも、奥西さんと弁護団、支援団体はあきらめない。とうとう逮捕から44年目。小出じゅん裁判長が再審を認めましたが、翌年別の裁判官がこれを棄却。理由は「死刑が予想される重大犯罪で自ら進んで嘘の自白をするとは考えられない」

最近は自白偏重の捜査や起訴が大きく問われていますよね。1990年に起きたの菅家さんの足利冤罪事件。これは被害者にシャツに付着した体液が一致しなくて19年後に無罪が確定しましたが、これも自白の強要から始まりました。昨年も遠隔操作ウイルス事件がありましたけれど、誤認逮捕で捕まった4人のうち2人は実はやっていないのに自白しているんですよ。

なぜこれほどまでに理不尽な司法制度なのか。この映画では実際の裁判官の証言などもまぜて分かりやすく描いています。また、この映画は奥西さん一人を描いてはいないんですね。弁護団、支援者、それぞれのドラマが、このノンフィクションに深みを与えています。「人間というのは一人の人間のためにここまでできるのか」 最後には勇気をもらえる映画になっています。
「約束」3月下旬に十三の第7芸術劇場などで公開予定です。
ぜひご覧ください。

3月2日放送分「オーシャンズ11」by たつみコータロー

★ オーシャンズ11 (3月2日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「オーシャンズ11」です。

さて、今日紹介するのは僕の大好きな作品、最高にスタイリッシュな映画オーシャンズ11です。
アメリカとメキシコにまたがる麻薬組織を描いた映画「トラフィック」など、社会派映画をたくさん撮っているスティーブン・ソダバーグ監督の作品ですが、彼の作品なら出演料はいらない!ってことで、超一級のスターがこの映画に結集しました。
主役のダニエル・オーシャンには今一番セクシーな男優ジョージ・クルーニー。その元妻役にはジュリア・ロバーツ。オーシャンの右腕ラス役には男前ブラッド・ピット。その仲間には今や「ジェイソン・ボーン」シリーズでアクション・スターの仲間入りをしたマット・デイモン。その他、個性派俳優たちが出演していますので見てるだけで、キャストだけでお腹いっぱいになる映画ですよね。

この映画はラスベガスのカジノで繰り広げられる、泥棒たちと冷酷無比なカジノホテル経営者との対決を描いています。
刑務所から出所したばかりのオーシャンは、コンピューターに精通しているもの、スリの名人、詐欺師、サーカス団員、爆弾係、など日本円にして1600億円をカジノの金庫から強奪するメンバーを集め始めます。
さて、ベガスのホテルと言えば、ベラージオ、ミラージュ、MGMグランド。この実在するホテルを映画の中で経営しているのが、アンディー・ガルシア演じるベネディクトです。
さて、金庫は世界最高のセキュリティーで守られています。まさに3重、4重の壁ですよね。これをどう破っていくのか。金庫にたどり着いたとしても、どうやってそのお金を運ぶのか。これは最後の最後にわかります。
そして最後には観客までがだまされているんですね。見返すとちゃんと伏線があって繋がっているんですが、やられた!という映画ですよね。

ラスベガスはカジノのイメージが強いかも知れませんが、実はボクシングの聖地でもあります。週末には世界戦が必ず組まれているほどです。この映画でもビッグマッチの日、つまりお金が一番集まる日を狙って強盗するんですね。しかも映画の中で組まれていた試合が  レノックス・ルイスとウラジミールクリチコ。実際のチャンピオン同士で、映画の中ですが対戦が実現しているんですね。ボクシングファンにはたまりません。
僕もボクシングが大好きでして、マニー・パッキャオの試合が見たいと新婚旅行をラスベガスにしたくらいです。奥さんありがとうございました。

さて、この映画のヒットの要因は練られた脚本とクールなセリフです。
映画史に残るセリフの応酬をするんですね。
 僕が一番好きなシーンは刑務所から帰ってジョージ・クルーニーが、元妻のジュリア・ロバーツにカジノのバーで再会するところ。
美術館を経営するに対し元妻に対して、気を引こうとしてこんな話題を持ってくるんですよ。


日本語では表現不可能な台詞もあります。
ジュリアロバーツが言うんです。Do you know what your problem is?
「あんたのどこが問題か自分で分かってる?」「よく聞いて」
I only have one?
「俺の問題って一つだけかい?」「いいよ」
となっています。しかし実際には直訳すると
「あなたの問題何か知ってる?」
「一つしかない?」と切り返しているんですね。
つまり、テスが「Problems are」 と複数形で言っていないことに対して、ダニーが「一つだけ?」切り返すのです。単数・複数にうるさい英語ならではの会話です。
クールな会話で英語の勉強にもあるオーシャンズ11。シリーズものの最初ですから面白さは実証済みです。ぜひご覧ください。

2月23日放送分「ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー」by たつみコータロー

★ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー(2月23日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー」です。


さて、今日ご紹介するのは、公開中の映画「ひまわり」-沖縄は忘ないあの日の空を-です。沖縄の「かつて」と「今」を問う意欲作です。
終戦から14年経った1959年、沖縄の宮森小学校へ米兵のジェット戦闘機が炎上しながら激突しました。児童11名を含む18名が亡くなった大事故でした。
この映画は、当時現場に居合わせ人の証言などをもとに製作されたもので、事故から50年以上たった今でも、心身にともに深い傷を負った主人公・山城良太と、その孫・琉一を中心にストーリが進んでいきます。

 沖縄国際大学に通う琉一は、ゼミで大学へのヘリ墜落事故と宮森小学校戦闘機墜落事故をレポートするために仲間と聞き取り調査を始めていきます。そんな中で、祖父がかつて宮森小学校の事故に遭遇し、学校の友達や、密かに思いを寄せていた女の子もなくしてしまったことを知ります。しかし、頑なに当時のことを話そうとしない祖父。そんな中、琉一らはゼミ仲間と平和コンサートを計画するも様々な困難が立ちふさがります。そしてゼミから離れていった恋人、加奈との仲を取り戻すことができるのか。良太はかつての忌まわしい記憶とどう向き合っていくのか。

改めて、沖縄という古くて新しい問題。そして遠くて近い問題。考えさせられますよね。日本国土の0.6%しかない沖縄に全国の70%の基地が集中し、基地があるが故の苦しみと戦後ずっと隣り合わせで生活をしてきたわけですよね。この苦しみは今や基地だけでなく、この問題に無関心な日本人にも向けられつつもあるわけですが、この映画は改めて沖縄の背負わせられてきた重石を考えさせます。

同時にこの映画は「基地があるが故の生活」という現実にも率直に目を向けています。琉一の恋人・加奈の父は基地で働いています。沖縄と基地の現実を知るうちに加奈の心は揺れ動くんですね。沖縄問題を重層的に描いてもいるんですね。

さて、映画の中では50年前の風習や慣習もキチンと描いていて、当時50年前の子どもがどうやって遊んでいたのかとか、あと学校のシーンではミルク給食というのがあって、ヤカンに入れたミルク、と言っても脱脂粉乳なのでしょうけれども、それをコップに注いで生徒がゴクゴク飲むシーンなんかも出てきますよね。この辺も興味深く見れますよね。
それと、この映画のええところは役者さんの熱演なんですよね。
良太役の長塚京三さん。あのぼくとつとした演技の中に、今でも米軍基地のことや沖縄の置かれている状況に深く傷ついている良太の感情が込められているんですよね。でも長塚さん、今年68歳なんですね。いや、若いです。

そしてその孫役、琉一には須賀健太くん。あの「Always 3丁目の夕日」に出ていた、淳之介役をやっていたかわいい子役だった彼ですよね。当時は11歳。今18歳ですか。青年になった彼が昔の面影を残しながら熱く演じています。

そして彼に心を寄せる同級生城間加奈役には、能年玲奈(のうねん・れな)ちゃん。いやー今後ブレイク必至の女優ですね。今年4月から始まる朝ドラのヒロインにも1953人のオーディションから勝ち取ったというんですから、彼女のフレッシュな演技にも大注目して欲しいとおもいます。

その他、教え子を亡くし悲しみに暮れる教師役には国民的美少女コンテストを受賞された福田沙紀さんですよね。

命の大切さをさとす良太の祖母には吉田妙子さん。この吉田さん激烈な演技にもぜひ注目して欲しいですね。

映画「ひまわり」は梅田ガーデンシネマで上映中、2月23日からは九条にあるシネ・ヌーヴォで上映予定です。
ぜひ、沖縄の思い、悲しみ、そして強さ、ぜひ一緒に感じてください。

2月16日放送分「ライフ・オブ・パイ」by たつみコータロー

★ライフ・オブ・パイ(2月16日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「ライフ・オブ・パイ」です。


さて、今日ご紹介するのは、公開中の映画です。ライフ・オブ・パイ。パイの一生。パイの物語ですね。原作はスペイン生まれのヤン・マーテルが書いて、200?年のイギリスの権威ある賞、ブッカー賞を受賞したベストセラーですね。

ストーリーは、インドで平和に暮らす4人の家族。動物園を経営していたこの家族が、動物園を閉鎖することになるんですね。そして動物を売却するために太平洋を航海し、カナダを目指します。しかしなんと、なんと大嵐によって船が難波して沈没してしまいます。
主人公の青年パイ・パテルはなんとか救命ボートにしがみついて助かります。ところがそのボートにはシマウマ、ハイエナ、オラウータン、そしてトラが一緒に乗っていたんですね。ハイエナがシマウマとオラウータンを襲い、そしてトラがハイエナを追い出し、とうとうボートには主人公のパイとベンガルトラだけになってしまったんですね。

この映画は、大人になったパイが、ネタ探しにやってきた物書きに、どう227日間もトラと漂流して助かったのかを語るという形式で進んでいきます。

でも、主人公パイがこの獰猛なトラをどう手なずけ、人間と動物の友情を育んでいって、最終的に助かったのか、というファンタジー映画だけではないんですね。それだけでは流石にアカデミー賞作品賞にノミネートはされないんですね。

実は、この作品は特徴は非常に哲学的であり、宗教的な要素があるんです。実際、始まってから30分くらいは、主人公パイが合理主義的な父親のもとで育ちながらも、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教などの宗教に触れながら、神とは何か、信仰とは何かという模索をするところがしっかり描かれています。このパイという名前の設定も割り切れないもの、答えのすぐにでないもの、という暗喩ですよね。

先ほどのハイエナとシマウマとオラウータンとベンガルトラが生き残ったというのも、実はこの映画の最後で重要な意味づけがされています。

このライフオブパイ、あのジェームス・キャメロン監督が大推薦していますね。アバターで3D映画の新境地を開いたキャメロン監督のお墨付きですから、これは3Dで見て欲しいと言いたいんですが、これは僕は2Dでも充分楽しめる映画だと思います。実は3Dというのは、あのメガネをかける分、光の量が少ない映画館も多くて、薄暗いと感じることもあるんですね。だったら、この素晴らしい映像をギンギンの光で見て欲しいと思うんですね。

 いや、キャメロン監督はこういう海の映画が好きなんですよね。1989年に「アビス」という映画を作っているんですね。これは海底に取り残された人たちの人間劇と、海底未来生物との交流を描いた映画で、僕の大好きな俳優エド・ハリスが好演しているんですが、興行的には大失敗した映画ですね。海ものとしてはタイタニックの大ヒットで完全に名誉挽回しましたが、海ものといえばジェームズキャメロンなんですね。僕には。彼の推薦映画ですから、海の描写は流石です。

この映画、監督は台湾人のアン・リーです。グリーンデスティニーでワイヤーアクションで新境地を開いて、アカデミー外国語映画賞、ブロークバックマウンテンではアカデミー監督賞を受賞しているアクションからドラマ何でも撮れるアジアが誇る天才監督です。
このライフオブパイも彼の才能がいかんなく発揮されています。ぜひ劇場で驚愕のどんでん返しを楽しんでください!

2月9日放送分「パッチギ」by たつみコータロー

★パッチギ(2月9日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「パッチギ」です。

今日ご紹介する映画は日本映画です。大ヒットしましたねー。パッチギです。2005年公開の日本映画。監督は井筒和幸さん。主演は高岡蒼甫、塩谷瞬、沢尻エリカ、小出恵介。ケンドーコバヤシや、オダギリジョー、今売れに売れている桐谷健太も出演していますね。

ストーリーは1968年の京都。朝鮮学校に通う高校生の、リ・キョンジャに一目ぼれした、松山康介。キョンジャのお兄さんリ・アンソンは町でも有名な番長なんですね。猛烈にキョンジャにアタックする康介。でもそこには、民族や文化の違いという見えない壁があり、お互いの思いが交錯していく、という現代版ロミオとジュリエットですよね。

捉え方によっては非常にセンシティブな題材ですよね。映画製作そのものへの妨害や嫌がらせ、中傷などもあったのではないかと思います。
しかし、この映画のすごいことろは、そんな心配もなんのその。制作者や出演者のパワーとエネルギーが溢れ出て、吹き飛ばしてしまってますね。

井筒監督の青春ドラマと言えば96年の岸和田少年愚連隊。当時まだ駆け出しのナインティ―ナインを起用してスマッシュヒットさせています。
このパッチギも主役3人は無名と言っていいですね。

僕がこの映画で感心したのは、出演者にちゃんとしたアクセントの関西弁をしゃべらせている。よく関東の人のしゃべる関西弁のアクセントが変やというのがありますよね。僕それものすごく気になるんですね。映画に入り込めないんですよ。でも、このパッチギ。例えばリ・アンソン役の高岡蒼甫。完璧ですよ。それとリ・キョンジャ役の沢尻エリカも、あと20年もしたら関西コテコテのおばちゃんになるんやろなー、と想像できるぐらいの関西弁。この二人もともと関東の人ですから。沢尻エリカ、パッチギの翌年に公開された「手紙」という映画でも関西弁を使った役なんですけれど、ここでは不自然な関西弁になっているんですね。これはやっぱり井筒監督のリアリズムですよね。ここは譲られへんでという。
リアリズムでいうと、キャバレーでの乱闘シーンがありまして、ビール瓶で頭を殴るっていうのがあるんですね。普通、日本の映画は飴ガラスと言って、砂糖やでんぷんを使ったビール瓶のフェイクを使うんですよ。それでガシャと割れて怪我はしないんですね。でもパッチギではビール瓶は割れない。ゴンと音がするんですね。なんかそっちの方が痛そうですよね。あえてそういうのを使ってるんですね。

さて、昨今では韓国のアイドルが出てきて、韓流ブームとか言いまして、ハングルはかつてよりは身近になっていますけれども、この映画で取り上げているのは在日朝鮮人の方々。まさに現実の世界です。当然、そこには日本と朝鮮半島の歴史が映画の核心にも絡んできます。在日の方と日本人のそれぞれの立場、埋めがたい溝。歴史に関する知識の有無。温度差。国会議事堂や生駒トンネルは誰がつくったか知っているんか。と問いかける在日の方に何も言えない康介。川一本隔てたところに住むキョンジャに恋する主人公ですが、それぞれの民族の距離は実は見かけよりも大きいかも知れない、ということですよ。キョンジャが康介に問いかけます。「もし私と結婚することになったら、朝鮮人になれる?」

主題歌にもなっているフォーククルセダーズの「イムジン河」も効果的に使われています。当時この南北分断の悲しみを歌ったこの曲は「政治的な理由」から放送禁止になりましたけれど、京都放送ではラジオでかけ続けたということですね。この辺りも映画のクライマックスで出てきますね。

「頭付き」という意味のパッチギ。日本の映画界と日本の社会に強烈なパッチギを食らわせてくれました。最後はそれでも困難、障害は乗り越えていけるのかもね、という結末になってます。「世界は愛で変えられる」要チェックの映画ですね。
プロフィール

タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】

Author:タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】
ラジオシネマ【Touch me! コータロー】の番組ブログです。シネマナビゲーターの たつみコータロー がお届けします。(更新はスタッフが行なっています。)
OBC ラジオ大阪【1314kHz】
毎週 土曜日 6:35~6:45 放送(radiko.jp でも聞けます。ラジコで検索。)
番組サイトは http://kotaro.asia

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