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2月23日放送分「ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー」by たつみコータロー

★ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー(2月23日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「ひまわりー沖縄は忘れないあの日の空をー」です。


さて、今日ご紹介するのは、公開中の映画「ひまわり」-沖縄は忘ないあの日の空を-です。沖縄の「かつて」と「今」を問う意欲作です。
終戦から14年経った1959年、沖縄の宮森小学校へ米兵のジェット戦闘機が炎上しながら激突しました。児童11名を含む18名が亡くなった大事故でした。
この映画は、当時現場に居合わせ人の証言などをもとに製作されたもので、事故から50年以上たった今でも、心身にともに深い傷を負った主人公・山城良太と、その孫・琉一を中心にストーリが進んでいきます。

 沖縄国際大学に通う琉一は、ゼミで大学へのヘリ墜落事故と宮森小学校戦闘機墜落事故をレポートするために仲間と聞き取り調査を始めていきます。そんな中で、祖父がかつて宮森小学校の事故に遭遇し、学校の友達や、密かに思いを寄せていた女の子もなくしてしまったことを知ります。しかし、頑なに当時のことを話そうとしない祖父。そんな中、琉一らはゼミ仲間と平和コンサートを計画するも様々な困難が立ちふさがります。そしてゼミから離れていった恋人、加奈との仲を取り戻すことができるのか。良太はかつての忌まわしい記憶とどう向き合っていくのか。

改めて、沖縄という古くて新しい問題。そして遠くて近い問題。考えさせられますよね。日本国土の0.6%しかない沖縄に全国の70%の基地が集中し、基地があるが故の苦しみと戦後ずっと隣り合わせで生活をしてきたわけですよね。この苦しみは今や基地だけでなく、この問題に無関心な日本人にも向けられつつもあるわけですが、この映画は改めて沖縄の背負わせられてきた重石を考えさせます。

同時にこの映画は「基地があるが故の生活」という現実にも率直に目を向けています。琉一の恋人・加奈の父は基地で働いています。沖縄と基地の現実を知るうちに加奈の心は揺れ動くんですね。沖縄問題を重層的に描いてもいるんですね。

さて、映画の中では50年前の風習や慣習もキチンと描いていて、当時50年前の子どもがどうやって遊んでいたのかとか、あと学校のシーンではミルク給食というのがあって、ヤカンに入れたミルク、と言っても脱脂粉乳なのでしょうけれども、それをコップに注いで生徒がゴクゴク飲むシーンなんかも出てきますよね。この辺も興味深く見れますよね。
それと、この映画のええところは役者さんの熱演なんですよね。
良太役の長塚京三さん。あのぼくとつとした演技の中に、今でも米軍基地のことや沖縄の置かれている状況に深く傷ついている良太の感情が込められているんですよね。でも長塚さん、今年68歳なんですね。いや、若いです。

そしてその孫役、琉一には須賀健太くん。あの「Always 3丁目の夕日」に出ていた、淳之介役をやっていたかわいい子役だった彼ですよね。当時は11歳。今18歳ですか。青年になった彼が昔の面影を残しながら熱く演じています。

そして彼に心を寄せる同級生城間加奈役には、能年玲奈(のうねん・れな)ちゃん。いやー今後ブレイク必至の女優ですね。今年4月から始まる朝ドラのヒロインにも1953人のオーディションから勝ち取ったというんですから、彼女のフレッシュな演技にも大注目して欲しいとおもいます。

その他、教え子を亡くし悲しみに暮れる教師役には国民的美少女コンテストを受賞された福田沙紀さんですよね。

命の大切さをさとす良太の祖母には吉田妙子さん。この吉田さん激烈な演技にもぜひ注目して欲しいですね。

映画「ひまわり」は梅田ガーデンシネマで上映中、2月23日からは九条にあるシネ・ヌーヴォで上映予定です。
ぜひ、沖縄の思い、悲しみ、そして強さ、ぜひ一緒に感じてください。
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2月16日放送分「ライフ・オブ・パイ」by たつみコータロー

★ライフ・オブ・パイ(2月16日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「ライフ・オブ・パイ」です。


さて、今日ご紹介するのは、公開中の映画です。ライフ・オブ・パイ。パイの一生。パイの物語ですね。原作はスペイン生まれのヤン・マーテルが書いて、200?年のイギリスの権威ある賞、ブッカー賞を受賞したベストセラーですね。

ストーリーは、インドで平和に暮らす4人の家族。動物園を経営していたこの家族が、動物園を閉鎖することになるんですね。そして動物を売却するために太平洋を航海し、カナダを目指します。しかしなんと、なんと大嵐によって船が難波して沈没してしまいます。
主人公の青年パイ・パテルはなんとか救命ボートにしがみついて助かります。ところがそのボートにはシマウマ、ハイエナ、オラウータン、そしてトラが一緒に乗っていたんですね。ハイエナがシマウマとオラウータンを襲い、そしてトラがハイエナを追い出し、とうとうボートには主人公のパイとベンガルトラだけになってしまったんですね。

この映画は、大人になったパイが、ネタ探しにやってきた物書きに、どう227日間もトラと漂流して助かったのかを語るという形式で進んでいきます。

でも、主人公パイがこの獰猛なトラをどう手なずけ、人間と動物の友情を育んでいって、最終的に助かったのか、というファンタジー映画だけではないんですね。それだけでは流石にアカデミー賞作品賞にノミネートはされないんですね。

実は、この作品は特徴は非常に哲学的であり、宗教的な要素があるんです。実際、始まってから30分くらいは、主人公パイが合理主義的な父親のもとで育ちながらも、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教などの宗教に触れながら、神とは何か、信仰とは何かという模索をするところがしっかり描かれています。このパイという名前の設定も割り切れないもの、答えのすぐにでないもの、という暗喩ですよね。

先ほどのハイエナとシマウマとオラウータンとベンガルトラが生き残ったというのも、実はこの映画の最後で重要な意味づけがされています。

このライフオブパイ、あのジェームス・キャメロン監督が大推薦していますね。アバターで3D映画の新境地を開いたキャメロン監督のお墨付きですから、これは3Dで見て欲しいと言いたいんですが、これは僕は2Dでも充分楽しめる映画だと思います。実は3Dというのは、あのメガネをかける分、光の量が少ない映画館も多くて、薄暗いと感じることもあるんですね。だったら、この素晴らしい映像をギンギンの光で見て欲しいと思うんですね。

 いや、キャメロン監督はこういう海の映画が好きなんですよね。1989年に「アビス」という映画を作っているんですね。これは海底に取り残された人たちの人間劇と、海底未来生物との交流を描いた映画で、僕の大好きな俳優エド・ハリスが好演しているんですが、興行的には大失敗した映画ですね。海ものとしてはタイタニックの大ヒットで完全に名誉挽回しましたが、海ものといえばジェームズキャメロンなんですね。僕には。彼の推薦映画ですから、海の描写は流石です。

この映画、監督は台湾人のアン・リーです。グリーンデスティニーでワイヤーアクションで新境地を開いて、アカデミー外国語映画賞、ブロークバックマウンテンではアカデミー監督賞を受賞しているアクションからドラマ何でも撮れるアジアが誇る天才監督です。
このライフオブパイも彼の才能がいかんなく発揮されています。ぜひ劇場で驚愕のどんでん返しを楽しんでください!

2月9日放送分「パッチギ」by たつみコータロー

★パッチギ(2月9日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「パッチギ」です。

今日ご紹介する映画は日本映画です。大ヒットしましたねー。パッチギです。2005年公開の日本映画。監督は井筒和幸さん。主演は高岡蒼甫、塩谷瞬、沢尻エリカ、小出恵介。ケンドーコバヤシや、オダギリジョー、今売れに売れている桐谷健太も出演していますね。

ストーリーは1968年の京都。朝鮮学校に通う高校生の、リ・キョンジャに一目ぼれした、松山康介。キョンジャのお兄さんリ・アンソンは町でも有名な番長なんですね。猛烈にキョンジャにアタックする康介。でもそこには、民族や文化の違いという見えない壁があり、お互いの思いが交錯していく、という現代版ロミオとジュリエットですよね。

捉え方によっては非常にセンシティブな題材ですよね。映画製作そのものへの妨害や嫌がらせ、中傷などもあったのではないかと思います。
しかし、この映画のすごいことろは、そんな心配もなんのその。制作者や出演者のパワーとエネルギーが溢れ出て、吹き飛ばしてしまってますね。

井筒監督の青春ドラマと言えば96年の岸和田少年愚連隊。当時まだ駆け出しのナインティ―ナインを起用してスマッシュヒットさせています。
このパッチギも主役3人は無名と言っていいですね。

僕がこの映画で感心したのは、出演者にちゃんとしたアクセントの関西弁をしゃべらせている。よく関東の人のしゃべる関西弁のアクセントが変やというのがありますよね。僕それものすごく気になるんですね。映画に入り込めないんですよ。でも、このパッチギ。例えばリ・アンソン役の高岡蒼甫。完璧ですよ。それとリ・キョンジャ役の沢尻エリカも、あと20年もしたら関西コテコテのおばちゃんになるんやろなー、と想像できるぐらいの関西弁。この二人もともと関東の人ですから。沢尻エリカ、パッチギの翌年に公開された「手紙」という映画でも関西弁を使った役なんですけれど、ここでは不自然な関西弁になっているんですね。これはやっぱり井筒監督のリアリズムですよね。ここは譲られへんでという。
リアリズムでいうと、キャバレーでの乱闘シーンがありまして、ビール瓶で頭を殴るっていうのがあるんですね。普通、日本の映画は飴ガラスと言って、砂糖やでんぷんを使ったビール瓶のフェイクを使うんですよ。それでガシャと割れて怪我はしないんですね。でもパッチギではビール瓶は割れない。ゴンと音がするんですね。なんかそっちの方が痛そうですよね。あえてそういうのを使ってるんですね。

さて、昨今では韓国のアイドルが出てきて、韓流ブームとか言いまして、ハングルはかつてよりは身近になっていますけれども、この映画で取り上げているのは在日朝鮮人の方々。まさに現実の世界です。当然、そこには日本と朝鮮半島の歴史が映画の核心にも絡んできます。在日の方と日本人のそれぞれの立場、埋めがたい溝。歴史に関する知識の有無。温度差。国会議事堂や生駒トンネルは誰がつくったか知っているんか。と問いかける在日の方に何も言えない康介。川一本隔てたところに住むキョンジャに恋する主人公ですが、それぞれの民族の距離は実は見かけよりも大きいかも知れない、ということですよ。キョンジャが康介に問いかけます。「もし私と結婚することになったら、朝鮮人になれる?」

主題歌にもなっているフォーククルセダーズの「イムジン河」も効果的に使われています。当時この南北分断の悲しみを歌ったこの曲は「政治的な理由」から放送禁止になりましたけれど、京都放送ではラジオでかけ続けたということですね。この辺りも映画のクライマックスで出てきますね。

「頭付き」という意味のパッチギ。日本の映画界と日本の社会に強烈なパッチギを食らわせてくれました。最後はそれでも困難、障害は乗り越えていけるのかもね、という結末になってます。「世界は愛で変えられる」要チェックの映画ですね。

2月2日放送分「ゾンビ映画特集」by たつみコータロー

★ゾンビ映画特集 (2月2日)

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「ゾンビ映画特集」です。

みなさん、おはようございます。みなさん、ホラー映画はお好きですか?映画は色々見るけど、ホラー映画だけはダメという人もいるのではないでしょうか。今日は好きな人は大好き、ホラーの中でもゾンビ映画を取り上げたいと思います。

まず、ゾンビって何なんですかね。
元々は中南米の国、ハイチで信仰されているブードゥー教の儀式の一つで、死者を蘇えらせて、奴隷として働かせるというのがあるんですね。これがゾンビのルーツだと言われています。

映画の中に登場するゾンビには、もう少しフィクションを加えています。そして定義というかルールがあるんですね。人を食べちゃう。そして襲われた人は感染してゾンビになる。ゾンビ同士は襲わない。脳を破壊すれば倒れる。等々ですね。
このゾンビが世界的に認知された映画。それがジョージ・A・ロメロ監督が1968年に低予算で製作した「ナイト オブ ザ リビングデッド」というホラー映画史上最も革命的な映画です。

ストーリーはこうです。お墓参りに着ていた兄弟が突然襲われて、お兄さんはやられてしまう。妹さんはなんとか1件の家い逃げこむんですね。そこで数人の生存者と、この死者のようだけれど襲ってくる怪物たちと戦うんです。この60年近く前の映画ですけれど、ゆっくり歩き人を襲うというゾンビの原型ができているんですね。
この映画が注目されたのは、そのグロテスクな映像と、死者のような人間のような得たいの知れない怪物が言葉も発せず襲ってくるという、まったく新しいコンセプトの映画だったからではないんです。

 この映画の真骨頂は込められたメッセージにあるんです。制作当時は黒人差別に対する公民権運動の高揚がまだ残っていた時代。映画が公開された同じ年の1968年にはキング牧師が暗殺されていますよね。
この映画、家に閉じこもった生存者たちは、次々と襲い掛かるゾンビに対して武器を持って戦うんですけど、この中心的な人物が男性の黒人なんですね。黒人の男性が白人の男性の命を救ったりする。しかし、それぞれがゾンビに囲まれ、襲われそうになっても最後の最後まで、内輪もめをするんですね。人間の愚かさを十分に描いているところが単なるホラー映画に留まらないところですね。

そして、監督のジョージ・A・ロメロが10年後に満を持して作ったのがその名の通り「ゾンビ」という映画ですね。ストーリーは世界にはすでにゾンビが繁殖していて、今度は米軍SWATチームの男性と女性が、ショッピングモールに閉じこもるところ、ゾンビが襲ってくる。

2作目で特殊効果技術も発達して、もっとグロテスクになっているんですけど、この映画の評価もそこだけではないんですね。監督がゾンビ映画の巨匠といわれる所以は、ゾンビを人間の内面を描くツールとしたことですね。ゾンビは自らの意思を持ちません。でも大量のゾンビはショッピングモールに集まってくるんです。監督は役者にこう語らせているんですね。「彼らは純粋な機械化された本能で、ここは彼らにとって大事な場所なんだよ」

人間の方も、世紀末だというのに金庫のお金をとって喜んだり、ショーウインドウの腕時計はめたり、毛皮のコートを着たり、命が危ないこの局面でも、大量消費を楽しんでいるんですよ。そして、結局人間同士が殺しあうという結末になるんですね。
監督自身も「消費という麻薬の中毒になった人類への怒りを込めた映画」と語っていますよね。ゾンビは人間の内面であり、そして一番恐ろしく、愚かなのはゾンビではなく人間そのものというメッセージなんですね。

我々人間の行いの襟を正す意味でもご覧になってはいかがでしょうか。今日はゾンビ映画を特集しました。
プロフィール

タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】

Author:タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】
ラジオシネマ【Touch me! コータロー】の番組ブログです。シネマナビゲーターの たつみコータロー がお届けします。(更新はスタッフが行なっています。)
OBC ラジオ大阪【1314kHz】
毎週 土曜日 6:35~6:45 放送(radiko.jp でも聞けます。ラジコで検索。)
番組サイトは http://kotaro.asia

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