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11月24日放送分「想田和弘監督にインタビュー」by たつみコータロー

憧れの想田監督にインタビューしました。スタジオの様子を動画で配信しています。
YouTube「想田監督に聞く」
ラジオの放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー
想田監督&コータロー
 想田和弘セレクト 「戦争とファシズム」映画祭 11/30(金)~12/2(日)開催

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11月17日放送分「シッコ」 解説 by たつみコータロー

「シッコ」

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★今週は「シッコ」です。

皆さん、こんにちは今日も始まりました。Touch me kotaro. シネマナビゲーターの辰巳孝太郎です

みなさん、すっかり寒くなりました。 冬がすぐそこですね。
風邪などひいていませんか?

風邪をひいたらお医者さんにかかる、これ日本では当然ですが、当然でない国もあります。
でもこれ、発展途上国ではないですよ。実はアメリカのことなんです。
アメリカは人口3億ですが、なんと健康保険証を持っていない人が約5000万人いると言われているんですね。

その人たちは病気や怪我したらどうするか・・・。

というアメリカの医療の実態に迫ったのがマイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画です。この方は、「ボウリング フォー コロンバイン」で銃社会のアメリカ、「華氏911」ではテロとの戦いの中でうごめく軍需産業や癒着政治家といった、アメリカ社会や政治の病巣を取り上げた映画を作ってきた監督ですね。

このマイケル・ムーアがw今度はアメリカの医療制度に切り込むってのがこの映画ですね。

このドキュメンタリー映画で出てくるリックという外国人は、チェーンソーで2本の指を切った。中指の接合で600万円か、120万円の薬指か。彼は薬指を選んだ。それぐらい医療費がかかるってことですね。

しかし、この映画は保険に入っていた残りの2億5000万人の映画なんです。つまり保険に入っていても安心じゃないのよ、訴えているんですね。

民間保険会社に入っていた人が病気や怪我をして保険請求しても、どんどん却下されて給付がおりない。っていう事例がどんどん明らかになってくるんですね。

ウソでしょってなことが、映画でどんどん出てくる。アメリカは救急車は有料ですよね。ある人が事故にあった時に救急車を呼んだ。でも保険会社の契約書には「事前許可のない救急車の利用は保険金はおりない」と書いてあったので、お金が下りなかったと。いやー笑えないですね。

この映画のすごいところは、アメリカの医療保険制度がなんかおかしい、というところから始まって、じゃあ、海外はどうなのと?ということでマイケル・ムーア監督自身が巨体を揺らしてカナダへ行き、イギリスへ行き、フランスはどうかと実際に足を運ぶわけですね。で、どこでも無料だと。イギリスなんか、病院に来るまでにかかった交通費まで出してくれる。
このアメリカ人の常識は世界の非常識みたいな感じで展開していくんですよ。パクス・アメリカーナをどんどん崩していく。
同じ資本主義国でもこうも違うかと。僕ら日本人でもびっくりですよね。

ぐんぐん引き込んでいく映画なんですが、これは彼の構成力ですよね。

なんでアメリカの医療はこんなことになっちまったんだー、とどんどん触れてはいけない医療業界にとって不都合な真実に迫っていくんですね。

そして、なんと彼は9.11のWTCビルで救出活動を請け負った消防士さんたちが、十分な医療を受けられていないってことを知って、なんと隣の国キューバにいくんですよ。アメリカにすればあの敵国キューバですよね。キューバは医療は当然タダだし、外国人が行ってもタダなんですね。一錠1万円もする薬がここではタダ同然だと。

アメリカのホンとの姿、ぜひこの映画でチェックしてみてください!!シッコでした。

11月10日放送分「続・ゴッドファーザー」解説by たつみコータロー

★続:ゴッドファーザー

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★続:ゴッドファーザー

さて、このゴッドファーザーという映画の製作の裏側を考えてみたいんですけど。監督はご存知フランシス・フォード・コッポラなんですが、当時30歳そこらなんですね。まあ、監督やろうって人は、我の強い人が多いわけですが、実は製作側のパラマウント社が考えていた1970代での物語設定だったんですね。しかし、コッポラは、いや、原作に忠実にやろう、と。1940年代ですよね。来ている服も、車、建物も、何もかも高くなってくるんですよ。

また、細部やスタッフにこだわるコッポラのせいで予算250万ドルから650万ドルがどんどん増えていった。だからパラマウントとしては、クビにしてかった。

実は、名場面の一つに、マーロンブロンド扮するヴィトー・コルレオーネが打たれて後、アルパチーノ扮するマイケルがレストランで首謀者のソロッツォを殺害するシーンがある。ものすごい緊張感。テーブルに対峙する二人。淡々とした話しの後、トイレに行ってもいいかと尋ね、そしてトイレに隠してあった、ピストルでソロッツォを射殺するんですね。
この場面の緊張感がすごいんですね。

アルパチーノと監督のフランシス・フォード・コッポラはこのシーンを始めの1週間に撮影し、それをパラマウントが見て、首にはならなかった。
打たれるシーンは非常にリアル。やはり映画は細部。7人の侍でもそのような細部。


●カメラ
ゴードン・ウィリス(後にウッディ―アレンの「アニーホール」なども)
カメラを位置。ほとんどが1.4mほどでハイアングルもローアングルもない。これは彼の物事を通常目線でそのままに見せるという哲学。今の映画の主流は違いますね。臨場感とスピードをを出すために多くのローアングル、ハイアングルとカットを入れるんですね。

コッポラ・若いですからハイアングル、ローアングル、取りたい。でもゴードン・ウィリスがさせない。
そしてライティング

●アクター
現代の人に受け入れられるには、僕は演技が重要だと思うんですよ。今と昔の演技の技法が違うんですね。
いわゆる白黒の映画の時代ってのは、役者の演技がだいたい舞台の演技に近いんですよ。セリフなんかも、はっきり喋る。聞こえやすいように少し鼻から出たような高いトーンで話すんですね。ハードボイルドなあのハンフリーボガードの声も結構高いんですよ。
1960年代くらいからは、メソッド演技法というのが確立さされて、よりリアルな演技が主流になったんですね。ゴッドファーザーではマーロン・ブロンドも、アルパチーノもこの演技法なんです。だから今の僕らにもすっと入れるんですよね。

この映画の成功は個性的な役者によるところも大きいです。
ローレンス・オリビィエ
マーロン・ブロンド 若い。しかしパラマウントは却下。条件 1スクリーンテスト、2.タダ 3.損失補てんをすること。
台詞を憶えてこない、必ずといっていいほど共演者の女性に手を出すのがマーロン・ブロンド
ティッシュを口に、しわがれた声

アル・パチーノも無名俳優ですから。

隠れて帰ってきたマイケルは完全に違った男になっている
ロバート・デュバル (トム・ヘーガン)最高の役者 無法な中に常識を持った法律家がいることで安定感が生まれる。最近はしゃべりすぎの役者も多いが。

ボニー・アンドクライドからインスピレーションを受けた。

マフィア映画に特有の暴力を礼賛し、マッチョで、金遣いも荒い、女性にもてるというヒロイックな印象をもつものではない。

--何度でもみたい映画です。

11月3日放送分「ゴッドファーザー」解説by たつみコータロー

★ゴッドファーザー1

収録のために準備した、たつみコータローのメモをブログでお読みいただくことができます。
放送内容(音声)は番組サイトでをお聞きください。タッチミーコータロー

★ゴッドファーザー(1972年公開)

● ストーリー
第2次世界大戦直後のアメリカのイタリアンマフィアを描いた作品。ゴッドファーザーとのいうのは、マフィアの「ボス」という意味。
ゴッドファーザーは何を語っているのか。単にニューヨークマフィアの抗争を描いた物語ではない。家族の愛憎、裏切り、信頼、悲哀ですよね。

 マフィアのボス、ヴィトー・コルレオーネを演じるのが当時の人気俳優、マーロン・ブロンド。
血の気の多い長男には実力派のジェームズ・カーン、三男のマイケルは、アル・パチーノが銀幕デビューしています。
 組織の相談役弁護士、トム・ヘーゲン役には、これまた実力派のロバート・デュバル。
物語はこのマーロン・ブロンドのマフィアのボスの活躍と勃興、アル・パチーノ演じるの3男の成長を軸にして進んでいくわけですね。

 冒頭ですね。歴史に残るシーンから始まるんですね。薄暗い部屋に、子猫を抱いたゴッドファーザーが、来客からの申し入れ、お願いを聞いているんですね。辱めを与えた人物がいるから、殺して欲しいと。
そして、ここでのライティングですね。ライトを真上に持ってきて目のくぼみを全く見えなくしたものなんですけれど、今では当たり前の技術ですけれど、当時は斬新で、後の撮影技術に大きな影響を与えたんですね。この撮影監督はゴードン・ウィリス。映画でカメラを持った人だったら知らない人はいないといわれる巨匠です。

 こんな恐ろしい相談が行われている部屋を一歩でると、娘の盛大な結婚式のパーティが行われているんです。数百人が歌えや踊れやとやっているんですね。
 パーティの中でフィアンセと一緒にいるのが、マイケルですね。屈強な男も参列しているわけですから、自分の家族がどういうものかを説明しているんですよ。
そのエピソードの中で、ファミリーの手下がある人物にこんなことを言って無理な要求をのませたっていうんですね。
I'm going to make him an offer he can't refuse.
これ訳すと、「断れない提案を要求する」つまり断ったら命がないような要求です。
怖いですねー。リスナーの皆さんも、仕事上、断れない提案を要求する人で必ずいますよね。マフィアですからね。怖いです。しかも日本の任侠映画みたいに、大声出してやるわけではないんですね。
ニューヨークにはいくつかのグループがありまして、グループの一つであるソロッツオという人物が、麻薬取引を手伝って欲しいと呼び掛けるんですね。

麻薬の取引を拒否したことから、コルネオーレファミリーは、他のマフィアグループから煙たがられ、とうとうボスが襲撃されてしまいます。一命は取り留めましが、ファミリーにとって大きな痛手。ソロッツオの背後にはタッタリアファミリーという組織があるんですね。
全面戦争になってしまうのか。

ここで出てきたのが、アルパチーノ扮するマイケルですね。
真面目一本、フィアンセも堅気、の彼が父のかたきをうとうとするわけですね。
手打ちをすると見せかけて、ソロッツオをレストランに呼び出して、何気ない話から、トイレに行く・・・

しかし、それでも続いて長男のソニーもやられてしまう。

抗争が泥沼化しそうな時になったとき、襲撃から回復したゴッドファーザーは、他のマフィアのドンと会合を開き、これまでの泥沼の抗争はすべて辞めようと、停戦合意に至るのですが、実は、裏では静かに陰謀が進行しており、コルレオーレファミリーの新しいドンになったマイケルには裏切りと危険が迫っていた。
そこでマイケルがとった行動とは・・・


マフィア映画の草分け的作品で、今後のこのジャンルに多大な影響を与えた映画です。
面白いのは、ゴッドファーザーという映画の評価なんですね。
もちろん、1972年のアカデミー賞作品賞まで取っているんですが、この賞を取っても数年後には忘れられる作品ってのはいくらでもあるんですよね。
またゴッドファーザーは作品賞はとったけれど、双璧の方一方の監督賞は逃していまして、キネマ旬報の年間ランキングではその年8位ですからね。

しかし、ゴッドファーザーの評価は年々上がりましてAFI アメリカン・フィルム・インスティチュートでのハリウッド映画トップ100の2番に選ばれているんですね。
ちなみに一番はオーソン・ウェルスの「市民ケーン」なんですが。

これは脚本、役者の演技、ライティング、音楽、といった作品のもつ力に違いないわけですが、とにかく、僕にしても何回見ても飽きないんですよ。毎回違う発見があるんですね。


次回はこの映画の魅力をもっと深く考察してみたいと思います。楽しみにしていください。よろしく。
プロフィール

タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】

Author:タッチミーコータロー 【 たつみコータロー 】
ラジオシネマ【Touch me! コータロー】の番組ブログです。シネマナビゲーターの たつみコータロー がお届けします。(更新はスタッフが行なっています。)
OBC ラジオ大阪【1314kHz】
毎週 土曜日 6:35~6:45 放送(radiko.jp でも聞けます。ラジコで検索。)
番組サイトは http://kotaro.asia

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